DRESS / 着る
裾をボタンで上げられる
ボンベイブルーマーズ
長くも短くも着るパンツと、環境の中で見直された装備。
NICENESSness 編集 ·
長い裾を上げ、ボタンで留める。National Army Museumの1941年製ボンベイブルーマーズは、短パンとしても使える綿カーキドリルのパンツだ。一着に二つの長さが組み込まれている。
長さを変える、留める場所。
Wearwell Overall製の所蔵品では、裾を上げる操作をボタンが支える。短い服へ着替えるのではなく、今の服の丈を変える。留め具の位置を見ると、衣服の長さを操作する発想が分かる。
短くできれば、いつでもよいわけではない。
同館はマラヤやビルマのジャングルで、短い裾による脚の露出と明るい色が問題になったと説明する。調整できる仕組みがあっても、その服が置かれる環境によって評価は変わる。
色も含めて、見直される。
博物館の解説では1942年からジャングルグリーンへの交代が進む。機能を見る時は一か所の仕掛けだけでなく、色や露出する身体まで含めたい。すべての地域で一斉に同じ変更が起きたという記録ではない。
服を調整できることと、その環境に合うこと。裾のボタンから、装備を使う場所まで視線が広がる。
そして、いまの服へ。
軍用チノの参照に、革のポケットを。
NICENESSのSS23 MALDOONは、1940年代の英仏米の軍用チノの要素を組み合わせ、ポケットにウォッシャブルレザーを使う。年代と国の異なる手がかりから、一つのパンツを構成している。
ボンベイブルーマーズがMALDOONの原型とは未確認。裾を上げる機構が現代商品にも備わるという説明ではない。
NICENESS / SS23MALDOON →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Shorts, 'Bombay bloomers', all ranks, 1941 ↗National Army Museum
NICENESSのものづくり
- NICENESS MALDOON(アーカイブブック)NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。