MAKE / つくる

内側に管理の印が残る
ミリタリージャケット

見せるためではない文字も、服の来歴を語る。

NICENESSness 編集 ·

服を開くと、インクの文字と矢印が見える。Australian War Memorialの1885年頃のNSW歩兵ジャケットには、NSW 85の黒い印と、Sや向き合う矢印による処分表示が残る。内側にも、服が辿った時間がある。

01

印は、全部同じ仕事ではない。

この所蔵品で記録される処分表示は、検品印と同じ意味ではない。軍服の内側に押された印を一括して品質確認と読まず、何を示すものと記録されているかを見たい。

02

名前のラベルと、製造の印。

1956年製の豪軍ブラウスには、氏名・隊員番号用のラベルとは別に、Dと矢印、豪州製、1956の紫のインク印がある。使う人を示す欄と、衣服側の情報を示す印が、別々に置かれている。

03

内側も、記録の場所になる。

外から見える徽章だけが軍服の情報ではない。裏側にある文字も、管理や製造に関わる手がかりになる。ただし、その意味は個々の記録を読む必要があり、似た印だから同じ所属とは言い切れない。

裏返すと見つかる文字にも、役割がある。見せる装飾とは違う情報の置き方が、衣服の内側に残っている。

そして、いまの服へ。

内側の印を、服の細部に。

NICENESSのHOPPERは、内側に軍用品のスタンププリントを配したと説明する。外からは見えにくい場所にある印を、現在の衣服のディテールとして取り入れている。

HOPPERの印の内容や所属組織、制度上の目的は明示されていない。所蔵軍服の印と同じもの、実際の検品印とは説明していない。

NICENESS / SS23HOPPER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

  • NICENESS HOPPER(アーカイブブック)NICENESS

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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