DRESS / 着る

腰を紐で結ぶ
ピジャマ

上衣の名と下衣の名を分けると、装いの組み合わせが見える。

NICENESSness 編集 ·

腰に紐を通し、結んで着るゆとりのある下衣。Impartの事典はピジャマをそのように説明する。上に何を着るかと分けて見ると、馴染みのある言葉の向こうに、上下を組み合わせる装いが見えてくる。

01

クルタは、上に着るもの。

同事典ではクルタはシャツやチュニックの上衣で、合わせる下衣としてピジャマ、チュリダール、スータンを挙げる。一つの名前で上下をまとめず、どちらの服を指すのか確かめると、組み合わせの違いが分かる。

02

紐で腰を合わせ、布にゆとりを残す。

ピジャマの説明で具体的なのは、腰で結ぶ紐とゆとりのある形。ウエストの調整と脚を包む布の量を、分けて考えられる。一枚のパンツにも、締める場所と余裕を持たせる場所がある。

03

宮廷では、綿や絹の幅広い型。

事典は19世紀のDelhiとLucknowの宮廷で、綿や絹の幅広い型が着られたと記す。これは特定の場所と社会的な場面の例。南アジア全域の人々が同じ素材と形を着たと広げずに読みたい。

腰を合わせる紐と、脚のまわりのゆとり。上下の呼び名を分けると、一着の形にも近づきやすくなる。

そして、いまの服へ。

南アジアと船員服を、チェックの布で。

NICENESSのVARLEYは、南アジアのクルタパンツという参照に、欧州のサイド開きセーラーパンツを組み合わせる。草木染めカディのジャカードチェックとイージーウエストを採用している。

ブランドの「クルタパンツ」がどの地域の下衣を指すかは未特定。紹介した宮廷のピジャマを直接の原型としていない。

NICENESS / SS26VARLEY →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。