DRESS / 着る

熱帯で上下をそろえる
カーキの制服

同じ色の装いも、場所と組織を分けて読む。

NICENESSness 編集 ·

シャツとズボンを、カーキでそろえる。1945年3月22日のオアフ島の写真記録には、そうした姿の米海兵隊員が記されている。色の印象だけでなく、いつ、どこで、誰が着たかから服を見てみる。

01

熱帯の後方地域で着る服。

米陸軍軍史センターの歴史画の解説は、1945年の太平洋後方地域で男女の兵士が綿カーキの制服を用いたと説明する。ここで語られるのは、地域と役割を限定した着用の背景だ。

02

環境によって、着方が変わる。

同じ解説では、マラリア地域のWACにズボン着用が認められたとされる。制服は外見をそろえるだけでなく、置かれた環境や着用規則とも関わっている。ただし、これは後世の研究解説で、規則原文そのものではない。

03

陸軍と海兵隊を、ひとまとめにしない。

オアフ島の写真記録は海兵隊、歴史画の解説は陸軍の服を扱う。同じカーキという言葉でも、組織や規格が同一とは限らない。素材や型式まで、色の似かよりだけでつなげることはできない。

色から入った服も、人と場所を確かめると別々の姿になる。カーキの上下にも、一つではない背景がある。

そして、いまの服へ。

各国のチノを、一つの型へ。

NICENESSのAW24 MALDOONは、1940〜50年代の英国・フランス・米国のミリタリーチノの要素を組み合わせ、経年を思わせる加工を施したパンツ。複数の背景を現在の一着に重ねている。

写真や歴史画の服がMALDOONの特定の原型とは未確認。米陸軍と海兵隊の衣服を、同一の規格として扱っていない。

NICENESS / AW24MALDOON →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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