DRESS / 着る

カーキの色と生地を見分ける
軍用トラウザー

同じ色の名でも、同じ布ではない。

NICENESSness 編集 ·

カーキの軍用ズボンと聞くと、綿のチノを思い浮かべるかもしれない。けれど、所蔵記録の素材や型名を読むと、その置き換えは簡単にはできない。

01

型名と、所属の推定を読む。

デンマーク国立博物館は、drap khaki M/1945のズボンを所蔵し、1945〜48年のフランス第12歩兵連隊の軍曹用と推定している。年代や所属にも留保を持つ記録だ。

02

カーキから、綿チノへ飛ばない。

目録にあるdrap khakiという記載を、綿製チノへ読み替えることはできない。色の呼び名と、生地を示す言葉を別々に読む必要がある。

03

組み合わせた服は、部位ごとに見る。

現代のMALDOONは英仏米の軍用チノを組み合わせたと説明される。だからこそ、フランスの比較例が一つあっても、どのポケットがどの国由来かを勝手には割り当てられない。

見慣れた色の名前の先に、まだ確かめるべき素材の違いがある。

そして、いまの服へ。

三か国のチノに、洗える革を加える。

MALDOONは1940年代の英仏米軍用チノを組み合わせ、ポケットにウォッシャブルレザーを使ったパンツとNICENESSは説明する。

所蔵のM/1945を直接の原型とはしない。店舗筆者のM45へのオマージュという推測も、公式の説明として採用しない。

NICENESS / SS23MALDOON →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

  • NICENESS MALDOON(アーカイブブック)NICENESS

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。