DRESS / 着る

腰ダーツと七本のループを備える
綿カーキトラウザー

大きな軍服の括りから、腰と前開きの仕様を読む。

NICENESSness 編集 ·

腰帯、後ろのダーツ、七本のベルトループ。米国の公的調査報告は、綿カーキズボンの細部をそのように記している。軍用チノという大きな名前を、一つずつの部品へほどいて見てみよう。

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綿カーキを、どこで着たか。

米陸軍軍史センターは、1945年の太平洋後方地域で男女の兵士が綿カーキ制服を用いたと説明する。マラリア地域のWACにはズボン着用が認められたという。着る人と場所の条件を、同じ軍服の名の中でも分けて見られる。

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腰を支えるつくりを見る。

NPSの報告には、8.2オンスの綾織、一体型の腰帯、後部ダーツ、七本のベルトループ、腰と前開きの亜鉛ボタンが記される。生地と腰の構成を一緒に読むと、外から見える色だけでは分からない仕様が現れる。

03

短い期間にも、前開きは変わる。

同報告によれば、1943年には前開きへ防護フラップが加えられ、綿ズボンでは翌年に廃止された。同じ1940年代の服でも細部は一定ではない。年代を広く括りすぎると、この変化は見えなくなる。

腰や前開きの小さな違いを、その服の時期と条件へ戻してみる。軍服という一語だけでは見えない変化がある。

そして、いまの服へ。

複数国のチノに、洗える革を重ねる。

NICENESSのMALDOONは、1940年代の英仏米の軍用チノを組み合わせ、ポケットへウォッシャブルレザーを使ったパンツ。古い服の参照と現代の素材選択が同居している。

米国の報告にある仕様のどれをMALDOONが採用したかは特定されていない。英仏の細部との割り当てや商品名の由来も未確認。

NICENESS / SS23MALDOON →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

  • NICENESS MALDOON(アーカイブブック)NICENESS

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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