DRESS / 着る

ゆとりある肩と大きなポケットを持つ
ビーチジャケット

名前から海辺を想像する前に、広告に登場する働く人を見る。

NICENESSness 編集 ·

肩と袖にはゆとりを取り、大きなポケットを付ける。Brown’sの広告が呼びかけていたのは、戦時に働く人たちだった。ビーチジャケットという名前だけから、海辺での使い方を決めることはできない。

01

町の製造業者として記録される。

1942年6月17日のFederal Registerには、Brown’s Beach Jacket Co.がWorcesterの395 Chandler St.にあるニット外衣業者として列記される。衣服の名前の背後に、所在地の分かる製造の仕事がある。

02

動く肩と、負荷のかかる場所。

当時の広告は保温性や耐摩耗性、肩と袖のゆとり、スナップ、大きなポケット、負荷のかかる部分の補強を訴えている。これは販売側が挙げた長所だ。仕事の中で動き、ものを入れる人の使い方が想定されている。

03

同じ広告に、上着とベストが並ぶ。

小さな図には襟付きジャケットNo.224とハイネックベストNo.324があり、本文は八つの型を案内する。ひとつの名で語られがちな服にも、首元や袖の有無を選ぶ展開があった。

広告を読むと、服の形と、買う人へ伝えたかった使い方が並んで見える。名前の印象だけで用途を決めずにいたい。

そして、いまの服へ。

編み上げた後に、革の細部を加える。

NICENESSのB.BENは、米国ビーチジャケットをニットジャケットへ再構成。杢調の編地をつくった後、レザー工場で襟裏や袖口などへ牛革の細部を加えると説明している。

Brown’sの具体的な型を直接参照したとは確認できていない。歴史的な製造記録や広告だけから、海浜用途を確定することもしない。

NICENESS / AW25B.BEN →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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