DRESS / 着る

綾目を折り返す布を使う
ボージョン

作業をする上着の名前と、生地に見える線。

NICENESSness 編集 ·

短い上着を着て、仕事や兵営内の作業をする。1935年のアカデミー辞典に記されたbourgeronは、そんな使い方をするブラウスだった。服の名から、着る場面をたどってみる。

01

仕事のときの、短い上着。

1935年の辞典は、一部の労働者が作業時に、兵士が兵営内で着る短いブラウスと説明している。後の第9版でも、粗い布の上着と、労働・訓練・雑役の用途が記される。着る人の職務と、服の呼び名が近いところにある。

02

斜めの線が、向きを変える。

CottonWorksの織物解説では、ヘリンボーンは綾目をずらして向きを切り替える組織として説明される。山形の頂点で線が接続するシェブロンとは違う。遠目には似た折れ線でも、境目を見れば織り方の違いに気づける。

03

服の名前と、生地の組織を分ける。

ボージョンという作業着の呼び名と、ヘリンボーンという織組織は別の情報だ。言葉を分けて見ることで、誰のための上着なのかと、布をどう織ったのかを、それぞれ問い直せる。辞典の記述だけで、すべてのボージョンの生地は決まらない。

仕事の上着を知る入口は、名前にも、織り目にもある。二つを分けて見れば、服と布のつながりが具体的になる。

そして、いまの服へ。

作業着を思わせる布を、小さな樽形へ。

NICENESSのF.BALINは、1930年代フランス軍のヘリンボーンボージョンを参照した生地を、眼鏡やモバイルを収める樽形バッグへ使っている。

当時の軍用原布の規格や個体は未照合。辞典の語義や一般的な織組織から、F.BALINの直接の原布を特定したものではない。

NICENESS / SS25F.BALIN →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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