DRESS / 着る
腰を絞り肩にゆとりをつくる
ドレープ・スーツ
身体の形と、布の余裕を仕立てで考える。
NICENESSness 編集 ·
腰を整えながら、肩には形と着心地を持たせる。FITの1930年代の服飾展は、それ以前のサック型と比較し、スーツが身体に与える形の変化を説明している。布の余裕をどこへ置くかが、見え方を変える。
柔らかいドレープをつくる。
FITは、英国の仕立てでFrederick ScholteがLondon Loungeと柔らかなドレープカットを展開したと紹介する。身体へただ密着させるのでなく、布にどんな余裕を持たせるかも仕立ての考え方になる。
腰の線を、ダーツで整える。
同展は、1930年代のスーツを、ダーツで腰を整え、肩に形と着心地を与えたものとして説明する。表面に現れる輪郭の前には、平らな布を縫い合わせて形へ変える仕事がある。
時代の説明を、一着で見る。
FITにはMac Donald-Heathの灰色ウールスーツも紹介され、1936年頃、場所はおそらくロンドンと記録されている。年代が分かっても、場所には留保がある。一着の記録を、その確かさの範囲で見ておきたい。
スーツの輪郭は、布を削ることだけではできない。残す余裕と整える線を、一緒に眺めてみる。
そして、いまの服へ。
英国の仕立てを、手で織った布へ。
NICENESSのORNETTEは、1930〜40年代英国サックコートを参照し、インドで手紡ぎした強撚双糸のウールを手織りしたツイルへ組み合わせている。
Scholteや所蔵スーツを直接の原型とする説明はない。英国の服型参照と、現代のインドの紡績・製織は異なる役割の地域情報として扱う。
NICENESS / AW24ORNETTE →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Elegance in an Age of Crisis: Fashions of the 1930s ↗The Museum at FIT
NICENESSのものづくり
- NICENESS ORNETTE ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。