DRESS / 着る

首元を深く開いた
ヴァルーズ

船員服に着想した形が、別のワードローブへ入る時。

NICENESSness 編集 ·

首元に、深く開いたVの線がある。MoMuはマルタン・マルジェラのヴァルーズを、船員服に着想した服として紹介している。仕事の服に由来する形が、別の装いへ移された一例だ。

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船員服から、首元へ。

博物館の説明で手がかりになるのは、船員服への着想と深いVネック。由来の名前だけを追うより、衣服のどこに注目したのかを考えると、形を移し替える仕事が見えやすくなる。

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自社の服にも、エルメスにも。

MoMuが紹介する作例は、自社ブランドの1996〜97年秋冬と、エルメスの1998〜99年秋冬。異なるコレクションで見られる服を並べると、同じ手がかりが一つのシーズンだけで終わらないことが分かる。

03

似た入口にも、別々の道がある。

古い服を新しい上着へ組み直す方法は、一つではない。NICENESSはBRUFORDについて、20世紀初頭のジャケットと1970年代の釣り服の細部を組み合わせたと説明する。それぞれの制作が何を明言しているかから見ていきたい。

深い首元、短い上着、別の時代の細部。服の形が移る道筋は、作り手が挙げた手がかりからたどれる。

そして、いまの服へ。

古い上着を、二重織りと革で。

NICENESSのBRUFORDは、Super120s梳毛の二重織りとHAASのアルザスレザーを使ったショートジャケット。異なる時代の服の細部を、現在の素材へ組み直している。

BRUFORDの参照した服がヴァルーズやマルジェラの作品であるとは確認できない。ここでは古い服を再構成する別々の例として並べている。

NICENESS / AW24BRUFORD →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。