MAKE / つくる

頭から被りやすく仕立てた
被衣

外出のための襟の位置と、裾に見える羊歯の文様。

NICENESSness 編集 ·

外へ出る時、衣服を頭から被る。福岡市博物館は、被衣を女性の外出時の服として紹介し、襟肩あきを前寄りにすることで被りやすくすると説明している。着方が、襟の位置に表れている。

01

肩で着る服を、頭の上へ。

被衣を知る手がかりは、まず頭から被るという使い方。前寄りの襟肩あきという細部も、その動作と一緒に見ると意味が分かる。平らに置いた服だけでは想像しづらい位置に、着る時の工夫がある。

02

裾には、植物が並ぶ。

同館の江戸期の麻地の被衣には、梅大紋、裾の早蕨、羊歯の文様が記録されている。形をつくる仕立てと、表面を彩る植物。それぞれを見ることで、一枚の衣服を別の角度から楽しめる。

03

文様だけで、着る人を決めない。

同館は意匠と階層の違いを紹介する一方、着用者の分かる遺品から区別を厳格に考えない説も挙げている。柄には背景があるが、柄一つで誰の服だったかを言い切れるわけではない。

被る動作は襟に、植物の姿は裾に。服のつくりと文様を分けて見ると、どちらもよく見えてくる。

そして、いまの服へ。

羊歯の文様を、別の被る服へ。

NICENESSのDASは、羊歯を他の日本文様やペイズリーと混ぜた図柄を用いる。手捺染した大きな綿布を折り畳むように構成した、スモックパーカだ。

被衣の仕立てがDASの原型とは未確認。羊歯文様が被りやすい襟の構造を生んだという因果も示していない。

NICENESS / SS25DAS →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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