DRESS / 着る

深い襟にスカーフを合わせる
1970年代の英国シャツ

襟の大きさから、若者へ提案された装いを見る。

NICENESSness 編集 ·

シャツの襟を大きく深くして、揃いのスカーフタイを添える。1970年のYoung St Michaelには、そんな装いの提案があった。襟だけを切り離さず、首元に何を合わせたのかから見てみる。

01

襟とタイを、一緒に選ぶ。

M&SのアーカイブはYoung St Michaelを、流行を意識する若者へ向けた展開として紹介している。深い襟と揃いのスカーフタイは、その一例。シャツ一枚の形に、組み合わせて着るときの姿まで用意されている。

02

白い綿も、合成繊維もある。

London Museumには1973〜76年のJust Menの白い綿シャツが残り、メトロポリタン美術館には1971年頃の英国製の合成繊維シャツがある。同じ国と年代で括っても、生地の選択は一つではなかった。

03

店で選んだ人の記録へ。

Just Menのシャツを寄贈したPeter Vitiは、衣装や小道具の制作を経て不動産賃貸業に入り、ロンドンのブティックで服を買った人物として記録される。一着の来歴は、その人の仕事や店との関わりも伝えてくれる。

大きな襟を、時代の記号だけで終わらせない。合わせるものや、選んだ人まで見ていくと、シャツに生活の輪郭が戻ってくる。

そして、いまの服へ。

英国の身頃に、フランスの細部を。

NICENESSのCLEMENTは、1970年代英国シャツの型に、フランスのドレスシャツの袖や裾の仕様を組み合わせている。国ごとの要素を、一枚の中で組み直したシャツだ。

特定のブティックの一着やM&Sの型を直接参照したとは確認できていない。英国の全シャツが同じ大きな襟だったという意味でもない。

NICENESS / AW25CLEMENT →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。