MAKE / つくる

土地の色を配色に重ねる
エステートツイード

誰が住み、働く場所のための布なのか。

NICENESSness 編集 ·

岩地の灰色や、猟場の茶色を、着る布の配色へ重ねる。スコットランドのメーカーは、エステートツイードを、土地に住み働く人々の衣服として説明している。チェックの色を風景から見てみる入口になる。

01

領地に関わる人が着る。

Johnstons of Elginは、領地用ツイードの配色を周囲の景観と結び付け、そこに住み働く人の着用に言及する。柄が示すのは、単なる色の好みだけではなく、人と場所の関係でもあると同社は語る。

02

地形によって、色の例も違う。

Campbell’sは領地の所有者と働く人々の着用を説明し、猟場管理人らの隠蔽用として、西部の岩地の灰色と東部猟場の茶系を挙げる。これは同社が示す比較例であり、英国のすべてのチェックの目的を説明するものではない。

03

柄帳から、古い布を選び直す。

Live Bordersの2026年の展示紹介では、Lovat Millが百年以上前の柄帳などをもとに17点の布を選んだと記される。織られた布だけでなく、柄を残す帳面も、土地の服を知るための資料になっている。

チェックの色を、その土地と人の仕事へ引き寄せて見る。柄の名前だけでは見えない関係が、布の向こうにある。

そして、いまの服へ。

カントリーの柄を、柔らかなパンツへ。

NICENESSのC.FINCHは、英国カントリーウェアのチェックを、極細のSuper140sウールによるローカウントの織りと特殊加工で表現し、セミフレアの形へ取り入れている。

特定の領地柄や柄帳を原図とした説明はない。メーカーの語る隠蔽用途を、C.FINCHの機能とするものでもない。

NICENESS / AW26C.FINCH →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。