DRESS / 着る

難燃綿でつくられた
製鉄所のジャケット

製鉄所で着られた上着が、博物館に残っている。素材の欄にある「難燃綿」という言葉が、働く場所へと視線を向けさせる。

NICENESSness 編集 ·

製鉄所で着られた上着が、博物館に残っている。素材の欄にある「難燃綿」という言葉が、働く場所へと視線を向けさせる。

01

作業場のための素材

Smithsonianの所蔵品は1974年頃のジャケットで、1970年代のBethlehem Steel従業員の制服の一部とされる。難燃綿という素材区分は確認できるが、着用した人の具体的な職種や性能規格までは示されていない。

02

服が残る、産業が変わる

同館は、1970〜80年代に製鉄労働者の解雇と工場閉鎖が始まり、ペンシルベニアなどの地域がRust Beltと呼ばれるようになったと説明する。一着の仕事着の背景には、働く場所自体が変わっていく歴史もある。

細部をたどると、服を使う人と、つくる人の判断が見えてくる。

そして、いまの服へ。

いまの服へ、この工夫を。

RAVI(SS26)は、1970年代の米国鉄鋼労働者のジャケットと英国のコートから着想したリバーシブルコート。公式説明では、綿ツイルと13色のウールオンブレを手縫いで接いでいる。仕事着の参照が、異なる二つの面を持つ上着へ展開される。

所蔵品は直接原型と未確認。RAVIに難燃性能があるとは述べていない。

NICENESS / SS26RAVI →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。