DRESS / 着る

腰から裾へ広がる
フロックコート

コートの裾が腰から広がる。フロックコートの輪郭を見ると、現代の短い上着とは違う、下半身まで続く服の面が見えてくる。

NICENESSness 編集 ·

コートの裾が腰から広がる。フロックコートの輪郭を見ると、現代の短い上着とは違う、下半身まで続く服の面が見えてくる。

01

広がる裾のある型

The Metは、19世紀のフロックコートを、18世紀のドレスコートより簡素で、豊かな裾を持つ型として説明する。同館が取り上げる実物は約1840年の米国製。英国の歴史的な意味づけと、実物の製造地域は分けて読める。

02

昼と夜で分かれる装い

North East Museumsの解説では、1825年以降フロックコートが昼の装いになり、テールコートは夜の礼装に残ったとされる。裾の形は、いつ着るかという生活の区分とも結びついていた。

細部をたどると、服を使う人と、つくる人の判断が見えてくる。

そして、いまの服へ。

いまの服へ、この工夫を。

H.FLETCHER(AW23)は、19世紀から20世紀初頭の英国フロックコートを参照するリバーシブルコート。梳毛の二重織りによる無地と千鳥の面を使い、接ぎを減らしてダーツで形をつくると公式は説明する。古い輪郭を、布の両面と仕立てから読み直す一着だ。

具体的な参照実物は未確認。英国の文脈と米国製の所蔵例を同一視しない。

NICENESS / AW23H.FLETCHER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

  • NICENESS H.FLETCHER(アーカイブブック)NICENESS

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。