DRESS / 着る

首のまちで着脱を助ける
スウェットシャツ

頭を通す時、腕を動かす時。運動着の小さな余白。

NICENESSness 編集 ·

頭から服をかぶる時、首元に少し伸びる余地が欲しい。1938年のFriedlandの運動シャツ特許には、首まわりに伸びを与えるガセットを設け、着脱を容易にする考え方が記されている。

01

首元の、小さな別布。

ガセットは、服の大きさ全体を変えずに別の働きを加える手がかりになる。この特許で述べられる目的は、首まわりの伸びと着脱。装飾のように見える小さな部分にも、服を着る瞬間の動作が関わる。

02

肩の縫い目を、なくしてみる。

同じ特許は肩の縫い目を省き、脇を広くして肩と腕の動きを確保する構造も記す。動きやすさを、完成した服に後から加えるのではなく、縫う場所や布の取り方から考えていた。

03

考案された形と、広まった形。

特許に残るのは設計の提案。その形が広く使われたことや、今日の特定の袖に直結したことまで示すものではない。それでも1938年に、運動と着脱の両方を服の構造で考えた記録として読むことができる。

首を通す、腕を伸ばす。服を着る短い動作にも、細部を考える理由がある。

そして、いまの服へ。

形だけでなく、着込んだ手触りも。

NICENESSのLARSは1930年代後半のスウェットを参照。ラフィ綿とスヴィン綿を用いて、着古して裏糸が抜けたような薄い風合いを再現したと説明している。

1938年の特許とLARSの袖や首の構造の一致は未確認。特許の提案を、フリーダムスリーブの起源や普及の証明としていない。

NICENESS / AW25LARS →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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