CARRY / 運ぶ

ヘルメットも着替えも運ぶ
ヘルメットバッグ

操縦士の回想に残る、袋の中身。

NICENESSness 編集 ·

ヘルメットは頭にかぶり、バッグには着替えを入れる。操縦士Richard Parrishの1972年の回想には、名前どおりのものだけを運ぶのではない、ヘルメットバッグの使い方が登場する。

01

部隊を移るときに持つ。

Parrishは1972年春、ベトナムで部隊を移る際にヘルメットバッグを携行したと振り返っている。袋の型の説明よりも先に、移動という場面がある。その人が何を手元へまとめたかを読むことから、道具の使われ方が見えてくる。

02

頭に載せるものと、袋に入れるもの。

3月末の移動ではヘルメットを着用し、バッグには予備の飛行服、下着、洗面用品を詰めたという。ヘルメット用という呼び名があっても、中身がいつも同じとは限らない。必要なものをまとめて持つ袋として使われている。

03

帰国のときには、違う中身。

1972年末の帰国時には、飛行用ヘルメットとジーンズがバッグに入っていたと回想する。任務中の移動と帰国では、同じ持ち物にも別の役割が生まれる。一人の経験の範囲で、袋と生活の関係を具体的に読める。

道具の名前から中身を決めつけない。何を入れたかを知ると、バッグの向こうに、その日の移動が見えてくる。

そして、いまの服へ。

ヘルメットバッグとトートを重ねる。

NICENESSのD.APHEXは、1970年代米国ヘルメットバッグと1980年代米国トートの形を組み合わせたNNシャーリングバッグ。二つの運搬具の形を、現代の袋へ組み直している。

Parrishのバッグの型式は特定しておらず、D.APHEXの直接の原品と結びつける説明もない。

NICENESS / SS26D.APHEX →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。