CARRY / 運ぶ

走行中のずれを抑える
メッセンジャーバッグ

自転車に乗る身体と、背中で運ぶ荷物の間に。

NICENESSness 編集 ·

ペダルを踏む身体と、背中に載せた荷物。バッグを肩に掛けられることと、走っている間にずれにくいことは、少し違う。メッセンジャーバッグのストラップには、その違いを埋める役目がある。

01

配達する人が、バッグをつくる。

Timbuk2は、自転車配達員だったRob Honeycuttが1989年、サンフランシスコのミッション地区でClassic Messenger Bagを生んだと、自社の歴史を紹介している。

毎日ものを運ぶ仕事から、運ぶ道具をつくる側へ。これはメーカーが伝える一つの出発点であり、すべてのメッセンジャーバッグの始まりを示すものではない。

02

肩に掛けたあと、ずれを抑える。

ChromeはCitizenのスタビライザーストラップを、走行中のバッグのずれを防ぐための構造と説明している。肩で重さを支えるだけでなく、動いているときの位置を保つ。

同社は通勤・通学などに使うCitizenと、職業メッセンジャー向けのBerlinを分け、後者には大荷物用のベルトや四点式ハーネスを挙げている。運ぶ量や使い方が違えば、支えるつくりも変わる。

03

降ろす動作にも、工夫がある。

Chromeの創業の物語には、廃車のOldsmobileから取ったシートベルト金具が登場する。1995年に始まった同社は、素早く着脱するために、その金具をバッグへ使ったと説明する。

背負っている間の安定と、降ろすときの速さ。同じバッグの中に、異なる動作への工夫が同居している。

バッグを見るとき、容量だけでなく、動いているときと降ろすときの身体を思い浮かべる。ベルトや金具が、使う人の一日の動作につながってくる。

そして、いまの服へ。

配達のバッグと、工具を運ぶ袋を重ねる。

NICENESSのD.LANDSは、現代のメッセンジャーバッグと1920〜50年代米国のツールバッグを参照するバッグ。黒を重ね染めしたデニムに、レザーのショルダーストラップを合わせている。

Timbuk2やChromeを直接の原型とする説明はない。ここで紹介した安定化ベルトや金具が、D.LANDSに採用されていると示すものでもない。

NICENESS / AW25D.LANDS →このアイテムのつくりを見るNICENESS / AW25I.LANDS →このアイテムのつくりを見るNICENESS / AW25Z.LANDS →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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