DRESS / 着る

空気を入れて使う
ライフベスト

ベストの形をした装備の中に、空気を入れる袋がある。衣服の輪郭が似ていても、その内側で働くものは大きく違う。

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ベストの形をした装備の中に、空気を入れる袋がある。衣服の輪郭が似ていても、その内側で働くものは大きく違う。

01

搭乗員のための装備

米海軍のMark 2空気膨張式ライフベストは、1940年代後半からベトナム戦争期まで、海軍の飛行士や搭乗員の標準装備として使われた。日々の上着とは異なる目的を持った、身体へ装着する道具だ。

02

袋だけでは完成しない

所蔵説明には、コーティングしたナイロン、空気袋、CO2容器、手動で空気を入れる管に加え、マーカー、ストロボ、笛、ストラップなどが並ぶ。浮くための仕組みだけでなく、存在を知らせたり身体へ留めたりする要素が一つに集まっている。

細部をたどると、服を使う人と、つくる人の判断が見えてくる。

そして、いまの服へ。

いまの服へ、この工夫を。

HENRI(AW24)は、1970年代のアウトドアウェアと米海軍のライフベストから着想したリバーシブルのダウンベスト。公式説明ではフードを収納する襟を持つ。救命装備の機能をうたうのではなく、服としての再構成を見る。

HENRIが参照したライフベストの型式や細部は未確認。Mark 2は比較例であり、HENRIを救命用に扱う根拠にはならない。

NICENESS / AW24HENRI →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。