DRESS / 着る
厚い手織り布を使う
チマヨベスト
柄を載せるのではなく、織る仕事の中で柄をつくる。
NICENESSness 編集 ·
ベストになるのは、毛布ほどの厚さを持つ手織り布。Centinelaは自社のベストについて、柄をタペストリー織りでつくると説明する。服の表面の模様が、布を織る仕事と一緒に生まれている。
布の厚さごと、服になる。
薄い布に装飾を足す場合とは違い、ここでは厚い手織り布を衣服に使う。何の柄かを見る前に、どんな布が身頃をつくっているのかを考えると、ベストの存在感を素材から眺められる。
前と後ろに、対応する柄。
Ortega’sの現行Square frontのウールベストは、長めの型と貼り付けポケットを持ち、背にも対応する柄があると説明される。前だけで完成する装飾ではない。身体を一周する服として見る楽しみがある。
織り手と、買う人の間。
文化財登録資料は、チマヨのヒスパニックの織り手と消費者の間を商人が仲介し、観光需要がコートなどへの展開に関わったと記す。布が服になる背景には、つくる人だけでなく届ける人もいる。
柄を見ることは、織る仕事へ近づくことでもある。布から形へ、作り手から使い手へ、その間をたどってみる。
そして、いまの服へ。
二つの袖なし服を、前後で着られる一着へ。
NICENESSのVANDERは、1940〜50年代のブリティッシュインディアンジャーキンとチマヨベストを参照。鞄向けの高密度オックスとHAASの革を用い、前後両方で着用できるベストにしている。
現行のOrtega’sやCentinelaの仕様を1940〜50年代へ遡らせていない。VANDERの直接の原型や、作り手の文化帰属も未特定。
NICENESS / AW24VANDER →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Chimayo Trading Post and E. D. Trujillo House, National Register nomination ↗National Park Service
メーカーが伝える来歴・つくり
- Vests & Coats ↗Ortega’s Weaving
- Chimayo Vests ↗Centinela Traditional Arts
NICENESSのものづくり
- NICENESS VANDER ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。