DRESS / 着る

厚い手織り布を使う
チマヨベスト

柄を載せるのではなく、織る仕事の中で柄をつくる。

NICENESSness 編集 ·

ベストになるのは、毛布ほどの厚さを持つ手織り布。Centinelaは自社のベストについて、柄をタペストリー織りでつくると説明する。服の表面の模様が、布を織る仕事と一緒に生まれている。

01

布の厚さごと、服になる。

薄い布に装飾を足す場合とは違い、ここでは厚い手織り布を衣服に使う。何の柄かを見る前に、どんな布が身頃をつくっているのかを考えると、ベストの存在感を素材から眺められる。

02

前と後ろに、対応する柄。

Ortega’sの現行Square frontのウールベストは、長めの型と貼り付けポケットを持ち、背にも対応する柄があると説明される。前だけで完成する装飾ではない。身体を一周する服として見る楽しみがある。

03

織り手と、買う人の間。

文化財登録資料は、チマヨのヒスパニックの織り手と消費者の間を商人が仲介し、観光需要がコートなどへの展開に関わったと記す。布が服になる背景には、つくる人だけでなく届ける人もいる。

柄を見ることは、織る仕事へ近づくことでもある。布から形へ、作り手から使い手へ、その間をたどってみる。

そして、いまの服へ。

二つの袖なし服を、前後で着られる一着へ。

NICENESSのVANDERは、1940〜50年代のブリティッシュインディアンジャーキンとチマヨベストを参照。鞄向けの高密度オックスとHAASの革を用い、前後両方で着用できるベストにしている。

現行のOrtega’sやCentinelaの仕様を1940〜50年代へ遡らせていない。VANDERの直接の原型や、作り手の文化帰属も未特定。

NICENESS / AW24VANDER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。