MAKE / つくる
身頃と袖を別々に裁つ
着物の袖
腕を動かしたとき、衿元までつながっている。
NICENESSness 編集 ·
袖を振ると、身頃も少し動く。着物の袖を考えるとき、袖だけを切り離して見ることはできない。
二枚の袖を、身頃につなぐ。
大原和服専門学園の浴衣の工程では、袖を身頃と別に裁ち、縫い合わせる。袖付けは虫留で補強する。直線的に見える服にも、布をつなぐ場所ごとの仕事がある。
腕の動きは、衿へ伝わる。
笹本の和装実験の抄録は、腕の動きによる身八つ口のずれが、衿元の着崩れへ波及すると報告する。ゆるみや衿の固定を調整すると、その影響を抑えられたという。
同じ呼び名でも、同じ裁ち方ではない。
米国の洋裁教材でkimono sleeveと呼ぶのは、身頃やヨークと続けて裁つ袖。浴衣の別裁ちの袖とは構造が違う。言葉の似かよりだけで、型紙まで同じとはいえない。
袖の形を、動いたときに周囲の布へ何が起こるかから眺めてみたい。
そして、いまの服へ。
スポーツウェアに、着物袖の感覚を。
BRANDENは1920〜30年代のスポーツウェアと日本の着物袖を参照する裏毛の服。NICENESSは、前後どちらでも着られる構成と説明している。
スポーツウェアの年代を、着物袖の年代には当てはめない。BRANDENと特定の袖形式の型紙の対応も未確認。
NICENESS / SS25BRANDEN →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Sleeve Savvy, FCS2-807 ↗Marjorie M. Baker/University of Kentucky
- 和装時の上肢動作に伴う着崩れに関する研究 ↗笹本信子/大妻女子大学・日本衣服学会誌30(1)
- 浴衣を手縫いで仕上げるまで ↗大原和服専門学園
NICENESSのものづくり
- NICENESS BRANDEN ↗NICENESS
- NICENESS S.FREEMAN ↗NICENESS
- NICENESS FREEMAN ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。