MAKE / つくる

小さな金具でかかとを留める
足袋

受ける糸と、掛ける小鉤。足元にある留め具のつくり。

NICENESSness 編集 ·

足袋のかかと側を閉じる、小さな金具。コハゼと呼ばれるその留め具は、布に付いているだけでは働かない。受ける側の糸も、金具を支える縫い目もあって、一つの開閉の仕組みになる。

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かかと側の、小さな仕事。

福助はコハゼを、足袋のかかと側に付く金属の留め具と説明する。服の正面に並ぶボタンとは違い、足の後ろ側で布を留めるもの。まず位置を知るだけでも、留め具を身体のどこで使うのかという見方が生まれる。

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掛ける金具に、受ける糸。

日本足袋工業会が2021年に公開した工程では、受糸を表の生地へ通して押さえる。小鉤だけを取り出して眺めると見落としがちだが、留め具には相手がいる。糸の側にも取り付ける仕事があり、両方が揃って足袋の細部になる。

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三つの穴を、針が通る。

同じ工程説明では、金属の小鉤にある三つの穴へ専用ミシンの針を通し、二重に縫い付ける。小さな部品の裏には、その形に合わせた縫製がある。企業によって工程に違いはあるものの、金具と布をつなぐ手順を具体的に見ることができる。

留め具を見たら、受ける側と縫い付ける側にも目を向ける。ほんの小さな部分から、服を組み立てる仕事が見えてくる。

そして、いまの服へ。

足元の細部を、ブルゾンへ。

NICENESSのK.BARNEYは、足袋に使う小鉤を衣服のディテールへ取り入れている。山嶺と太陽のステッチとともに、ブランドが和の精神性を重ねる細部だ。留め具が元の居場所を離れた時の見え方を楽しめる。

説明した工程は現代の足袋製造の一例で、コハゼの発祥年代を示すものではない。K.BARNEYでの位置・数・開閉機能の詳細も未確認。

NICENESS / SS26K.BARNEY →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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