DRESS / 着る

脇から内側のポケットへ届く
マックコート

コートを着たまま、下の服へ手を伸ばす。

NICENESSness 編集 ·

雨を受ける外側の服は、その下の装いを包み込む。英国軍の雨衣の記録をたどると、用途だけでなく組織ごとに見本が残されている。

01

雨衣を、年ごとに残す。

National Army Museumは、Women’s Royal Army Corpsに関連する雨衣を1953年と1960年の資料として登録している。同じ組織の雨衣でも、記録の年代を分けている。

02

見本にも、所属がある。

同館には1960年のWRAC雨衣の標準見本と、1959年のRoyal West African Frontier Force用防水コートの原見本がある。英国軍用という言葉だけで、一つの服にまとめることはできない。

03

外側から、内側へ手を通す。

現在のE.CALDERでは、深い脇のスリットがパンツのポケットへ届くための通り道になるとNICENESSは説明する。雨衣の記録と、いまのアクセス構造を並べると、重ね着をどう使うかが見えてくる。

一枚を羽織ったあとも、その下の服を使えること。外套の使い勝手は、内側とのつながりにもある。

そして、いまの服へ。

羽織ったまま、下のポケットを使う。

E.CALDERは1950〜60年代英国軍用マックコートを再構成し、一枚仕立ての立襟と深い脇スリットを採用。製品染めした高密度ピマ綿ツイルで仕立てている。

博物館の雨衣とE.CALDERの原型は同定されていない。所蔵記録だけから、当時も同じスリットがあったとはいえない。

NICENESS / AW26E.CALDER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。