DRESS / 着る

服の上から白で覆う
スノーパーカ

雪の背景に合わせるための、もう一枚。

NICENESSness 編集 ·

すでに着ている服の上から、白いパーカを重ねる。英国国防省の2021年の製造規格は、雪を背景に迷彩するための衣服として、白色パーカを説明している。暖かさだけでは読み切れない白い一枚だ。

01

背景に合わせて、上から着る。

規格に記されるのは白いナイロン製のパーカ。他の衣服の上に着て、使わないときは丸めて収める。衣服をすべて着替えるのではなく、外側へ一枚を加えるという使い方が、形を考える出発点になる。

02

中の衣服へ、手を通す。

設計一覧には、前の五つのボタン、固定フード、背面中央のスリット、一枚袖、前身頃のアクセス開口がある。重ねた外側の服にも、内側へ届くための開きが用意されている。ポケットに見える線も、その役割から確かめたい。

03

着たあとに、開き方を調整する。

腰とフードにはショックコード、裾にはドローコードを配する構造が定められている。布を身体の周りへ重ね、必要な場所で絞る。白い表面だけでなく、着用中の調整も仕様の一部として記されている。

どこに重ね、どこへ手を通し、どこを絞るのか。スノーパーカの白い面には、着る手順を支える細部がある。

そして、いまの服へ。

軍用型に、透ける布を合わせる。

NICENESSのBIDDUは、スノーパーカの型に、南インドの工場で選んだデッドストックのシルクシフォンを合わせている。透ける繊細な生地へ置き換えることで、軍用の形を別の表情にしている。

2021年規格は比較資料であり、BIDDUの直接の原型ではない。雪上迷彩などの軍用性能があることを示す紹介でもない。

NICENESS / SS26BIDDU →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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