MAKE / つくる

コートと白い首布で描かれる
ニュートンの肖像

顔だけでなく、衣服と複製の時間にも目を向ける。

NICENESSness 編集 ·

同じ人物の肖像でも、着ているものや姿勢は違う。ニュートンの顔が描かれた図を見たとき、それを一つの原画へすぐ戻すことはできない。コートや首布、その絵が渡った先まで見てみよう。

01

かつらとドレープの胸像。

National Portrait Galleryの1702年の肖像は、Godfrey Knellerによるもの。胸像にかつらとドレープという構成が記される。顔の特徴だけでなく、どう身体を見せたかも肖像の一部だった。

02

椅子に座り、コートを着る。

王立協会に残るCharles Jervasの1717年の肖像では、座る姿と茶色のコート、黒い胴着、白い首布が記録されている。同協会は議事録に基づき、この肖像をニュートン本人が寄贈したと説明する。絵には、贈られた経緯も残る。

03

原画の後にも、肖像はつくられる。

王立協会は1717年の油彩と、George Perfect Hardingが約1838年にカードへ水彩で複写した肖像を区別している。似た顔があっても、同じ時代の同じ作品とは限らない。図像は写されることで、別の素材と時代へ移っていく。

顔の周りの衣服と、描かれた後の来歴。肖像を布の柄として見るときにも、その二つは手がかりになる。

そして、いまの服へ。

顔を、編地の前面へ。

NICENESSのC.ISAACは、ニュートンの肖像を和歌山のオリジナルジャカード裏毛に表したスウェット。絵の参照を、衣服の前面の編地へ取り入れている。

採用した肖像の作者・制作年・複製版は特定されていない。ここに挙げた作品のどれかを原図と断定することはできない。

NICENESS / AW26C.ISAAC →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。