MAKE / つくる

黒の下に藍を重ねる
デニムパンツ

重さと染め方から、布が変わっていく時間を見る。

NICENESSness 編集 ·

黒いパンツが、着るうちに藍色を見せる。NICENESSのD.AMENTが意図する変化だ。一色に見える表面の下に、もう一つの色がある。重ねて染めるという仕事から、デニムの時間を考えてみる。

01

重さの数字だけでは、決まらない。

14オンスという表示は、一定面積の布の重さを表す。糸の太さ、組織、密度が関わるため、同じ数字でも布のつくりまで同じとは限らない。手に取った時の表情を、数字一つに置き換えずに見たい。

02

織った布に、もう一度色を。

デニムのオーバーダイには、脱色された部分や未染色の緯糸へ色を加える仕上げがある。糸を織る前の色と、布になった後の色。その二つを分けると、表面の印象がどの段階でつくられるのかが見えてくる。

03

仕上げも、重さに関わる。

技術資料は、綿織物を機械的に圧縮すると長さが減り、布が重く厚くなると説明する。生地は織り上がった時点で完成するとは限らない。後から加える工程も、触れた時の厚さや重さに関わっている。

着る前に重ねた色と、着た後に見える色。変化を含めてつくられた布には、仕上げの仕事が隠れている。

そして、いまの服へ。

退色の先に、藍を見せる。

D.AMENTは、1960年代のデニムを研究した14オンスの生地に黒を重ねたパンツ。ブランドは、黒が退色するにつれてインディゴが現れる設計と説明している。

一般的な加工の説明から、D.AMENTの染料、圧縮加工の有無、退色速度は確定できない。1960年代の全デニムが14オンスだったという意味でもない。

NICENESS / AW25D.AMENT →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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