DRESS / 着る

大ぶりにかぶる
ワッチキャップ

帽子単体ではなく、音楽と装いの大きさを一緒に見る。

NICENESSness 編集 ·

大きなTシャツ、太いジーンズ。FITの展示解説は、1980〜90年代のヒップホップの演者とファンが、そうした着こなしを広めたと述べる。服の大きさを、身体の寸法だけではなく装いの選択として見てみる。

01

演者だけでなく、聴く人も着る。

展示が挙げるのは演者とファンの両方。音楽と結び付く服は、舞台だけに置かれるものではない。誰かの着こなしを受け取り、自分の装いへ取り入れる人々も、服の広がりに関わっている。

02

写真には、一人の姿が残る。

NMAAHCは、アル・ペレイラが1994年4月にニューヨークで撮ったアフリカ・バンバータの写真を所蔵し、黒い帽子の着用を記す。音楽文化という大きな話の中にも、時と場所のある一人の姿が残る。

03

黒い帽子から、言えること。

その記録だけでは、帽子がニットか、大ぶりか、軍用品かまでは分からない。大きな服の流行と、一枚の写真の帽子をそのまま結び付けずに見る。帽子にも、一つずつ確かめたい素材や形がある。

装いの大きさには、着る人の選び方がある。帽子を服全体の輪郭と一緒に眺めると、かぶり方も気になってくる。

そして、いまの服へ。

軍用の型に、音楽の着こなしを。

NICENESSのCOREYは、1950年代米海軍のワッチキャップの型に、1990年代のブラックミュージックの演者の着こなしを投影した大きめのサイズを組み合わせる。

紹介した写真がCOREYの参考写真とは未確認。ヒップホップ全体の服装の説明を、大ぶりなニット帽の直接の歴史的証拠にはしていない。

NICENESS / AW25COREY →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。