DRESS / 着る

小さな革片を接いでつくる
ジャーキン

服をつくった跡と、後から直した跡を見分ける。

NICENESSness 編集 ·

一枚の革に見えても、よく見ると何枚もの片がつながっている。ジャーキンの収集記録には、接ぎ目だけでなく、持ち主が直した部品も書かれている。

01

革を、ミシンでつなぐ。

収集者hatchfiveはインド製とするジャーキンを、裏地なしで、複数の革片をミシンで接いだものと記す。襟と脇にも革の補強があるという。

02

いまあるボタンは、後から付いた。

同じ収集者は、欠損していたボタンを自身で着脱式プラスチックボタンに替えたと明記する。目の前の部品が、製造時からのものとは限らない。

03

修理の記録も、来歴の一部。

接ぎ目や補強の観察と、交換したボタンの説明が一緒に残ることで、服の状態を読み分けられる。ただし年代印や製造者は確認できず、使用職種までを推定しない。

古い服を見ることは、最初の形だけでなく、その後に触れた人の仕事を見ることでもある。

そして、いまの服へ。

革のベストを、前後で着る形へ。

VANDERは1940〜50年代のブリティッシュインディアンジャーキンとチマヨベストを参照。鞄向けの高密度オックスとHAAS社の革を使い、前後どちらでも着るベストへ組み替えている。

収集個体の製造地は収集者の説明による。正式名称・年代・支給先は未確認で、砲兵や整備用とは断定しない。

NICENESS / AW24VANDER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

所蔵者・出品者が伝える来歴と観察

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。