MAKE / つくる
松に猛禽を配した
松鷹図
武家の空間に描かれた鳥と、それを扱う仕事。
NICENESSness 編集 ·
大きな松に、鷹や鷲が宿る。二条城の障壁画に描かれた猛禽は、武人の象徴として説明されている。鳥の力強い姿だけでなく、どんな場所に描かれ、誰が扱ったのかから、その意味を見てみたい。
将軍の空間に描かれる。
二条城は、二の丸御殿の障壁画の大半を1626年の改修に伴う狩野派の制作と説明する。大広間四の間の松鷹図には鷹と鷲が認められる。ただし、四の間の用途を記す史料は未発見とされ、部屋の使い方まで決めることはできない。
鳥を贈ることにも、関係がある。
二条城の解説は、鷹や獲物の贈答を権力者同士の関係づくりに結び付けている。画面の鳥を、自然の姿としてだけでなく、当時の人々の交わりや権力の表し方として見ることができる。
飼い、訓練する人の仕事。
福岡市博物館は、鷹を捕え、飼育し、訓練する鷹匠の家臣を紹介し、広羽家や周防家などの資料が残ると記す。武家の象徴の背後には、実際に動物を扱う人の専門的な仕事もあった。
鳥の意匠を、力強さという印象だけで読まない。空間、贈答、世話をする仕事までたどると、図柄の背景が具体的になる。
そして、いまの服へ。
ワシの姿を、細い銀の輪へ。
SS25のNICENESS E.BLOWは、ワシに力強さや高貴さを重ね、銀職人との協働で純銀のバングルへ表したもの。5mm幅の中で、躍動する造形を追求している。
松鷹図が直接の原図とは確認されていない。武士道や国民的な意味づけは現代のブランドの解釈であり、すべての鷹・鷲の意匠に共通する史実ではない。
NICENESS / SS25E.BLOW →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- 松鷹~桃山の遺風~ 原画公開のお知らせ ↗京都市文化市民局元離宮二条城事務所
- 将軍の鷹~〈大広間〉四の間~ ↗元離宮二条城事務所/中野志保
- 福岡藩の殿様と武士と動物たち─馬と鷹─ No.476 ↗福岡市博物館/又野誠
NICENESSのものづくり
- NICENESS E.BLOW ↗NICENESS
- NICENESS E.BLOW ↗NICENESS
- NICENESS S.E.BLOW ↗NICENESS
- NICENESS S.E.BLOW ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。