CARRY / 運ぶ
引き上げて外す
ストラップホック
布製の幌に使う仕組みから、小さな金具を見る。
NICENESSness 編集 ·
引っ張る場所を変えると、留め具が開く。LOXXのメーカーは、内側のばねが球状の頭を抱えて固定し、上のキャップを引き上げると外れる仕組みを説明している。小さな金具の中に、開けるための動作が決められている。
つかむ力を、中に仕込む。
LOXXでは、上部のステンレスばねが下部の球頭を囲んでロックする。表から見る金属の丸みと、内側で働くばねは別のもの。部品の断面を考えると、留まる状態をどうつくるかが見えてくる。
始まりは、自動車の布製幌。
メーカーの沿革では、この機構は英国で自動車の布製幌向けに開発され、1928年からドイツで製造されたという。開発された場所と、製品をつくる場所が違う。国の名を含む留め具にも、その二つを分ける視点が必要だ。
呼び名にも、後の時間がある。
同社は商標の問題を経て、2014年からLOXXの名で製造すると説明する。現在の名前が使われ始めた年と、機構が生まれた時期は同じではない。小さな部品の来歴にも、形と名前の別々の時間がある。
どこを引けば開くのか。その動作を確かめると、目立たない金具にも設計の面白さが見つかる。
そして、いまの服へ。
肩のストラップに、金具の表情を。
NICENESSのCS.MARTYは、ギターストラップを思わせる肩紐にドイツホックを採用。トスカーナのタンナーによるカウスエードを使ったショルダーバッグで、金具がアクセントになっている。
NICENESSが使用するホックのメーカー・型番は未確認。LOXXと同じ製品や耐荷重であるとは説明していない。
NICENESS / AW25CS.MARTY →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
メーカーが伝える来歴・つくり
- LOXX/FAQ ↗Schaeffertec GmbH
- LOXX Automotive ↗Schaeffertec GmbH
NICENESSのものづくり
- NICENESS CS.MARTY ↗NICENESS
- NICENESS D.MARTY ↗NICENESS
- NICENESS D.MARTY ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。