MAKE / つくる

ピンと円盤で姿を変える
デニムジャケット

一着を着るだけでなく、つくり替えて舞台へ出る。

NICENESSness 編集 ·

同じ出発点から、違う上着が生まれる。1986年7月のBLITZ誌には、ヴィヴィアン・ウエストウッドやジョン・ガリアーノらがLevi’sのデニムジャケットを改作した22点が掲載されたと、V&Aは説明している。

01

既にある服を、もう一度つくる。

この企画では、完成したデニムジャケットが制作の出発点になる。生地から縫い上げることだけが服づくりではない。既にある形に手を加えることで、作り手ごとの違いが現れる。

02

内側にも、外側にも手を入れる。

V&Aが紹介するリー・バウリーの改作では、内側に銀色のプラスチック円盤、外側にヘアピンが配されている。装飾を表に足すだけではなく、裏側にも別の物を置く。一着の見え方を変える場所は、表面だけではない。

03

着る場面も、展示する場面も。

改作された上着は一夜のパフォーマンスで着用され、その後V&Aで展示された。ここにあるのは日常の制服ではなく、企画の中でつくられ、着られ、見られた服。その行き先まで含めて改作の姿が分かる。

見慣れた上着も、手を加える場所で姿を変える。完成した服を、もう一度出発点として眺めてみる。

そして、いまの服へ。

トラッカーの型を、花柄の布で。

NICENESSのP.STERLINGは、1980年代英国のトラッカージャケットを参照して型を再構築。14ウェールの綿コーデュロイには、京都で色を抜きながら差す花柄の加工を施している。

BLITZ企画のジャケットやバウリー作品がP.STERLINGの原型とは未確認。過去の改作と現在の型の再構築を、別々の例として扱っている。

NICENESS / AW26P.STERLING →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。