CARRY / 運ぶ
首の小樽が物語になった
セント・バーナードの救助画
山道で人を助けた犬と、絵の中で広まった道具。
NICENESSness 編集 ·
雪の中の旅行者を助ける犬。その首には小さな樽が下がっている。Landseerの1820年の絵には、見覚えのある姿が描かれる。ただし、その樽を実際の救助装備と考える前に、絵と活動の記録を分けて見たい。
雪と霧の山道で、人を助ける。
Barrylandは、Barry Iが1800〜1812年に峠のホスピスにおり、犬たちが雪や霧で道に迷った旅行者を助けてきたと説明している。山道の救助活動は、絵の中の物語とは別にたどることができる。
絵に描かれた樽が、伝説になる。
National Gallery of Artは、犬がブランデー樽を首に下げたという話を、Landseerの絵に由来する伝説として否定している。樽のある印象的な姿を見たことがあっても、それだけでは過去の装備の証拠にならない。
絵が、別の媒体へ渡る。
メトロポリタン美術館には、この絵に基づく1831年の版画が残る。Barrylandも、犬の図像が絵葉書や切手、広告、映画を通して広がった過程を扱っている。繰り返し目にする姿は、そうした媒体を通して育ってきた。
実際に人を助けた犬と、樽を下げた親しみ深い図像。両方を分けて知ることで、道具のモチーフをより深く読める。
そして、いまの服へ。
樽のイメージを、身近な収納へ。
NICENESSのC.BALINは、救助犬が首から下げる樽のイメージを、眼鏡やモバイル用の円筒形バッグへ移している。カード用の小分けポケットも備える。
樽はブランドが採用した図像のモチーフ。歴史上の救助犬が樽を携帯したという史実として紹介するものではない。
NICENESS / SS25C.BALIN →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Alpine Mastiffs Reanimating a Distressed Traveler, 2019.120.1 ↗National Gallery of Art
- Who Is Sir Edwin Landseer? 10 Things to Know ↗National Gallery of Art
- Alpine Mastiffs Reanimating a Traveller, 47.30.61 ↗The Metropolitan Museum of Art
- About us — Who is Barry? ↗Barryland/Barry Foundation
- The worlds of Barry ↗Barryland/Barry Foundation
NICENESSのものづくり
- NICENESS C.BALIN ↗NICENESS
- NICENESS C.BALIN ↗NICENESS
- NICENESS F.BALIN ↗NICENESS
- NICENESS L.K.BALIN ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。