DRESS / 着る

ヨークを縁取りで際立たせる
ウエスタンシャツ

肩の切替が、人前に立つ装いの輪郭になる。

NICENESSness 編集 ·

肩から胸へ伸びる切替を、細い縁取りでなぞる。Autry Museumに残るRodeo Benのシャツでは、ヨークの線が装飾として際立っている。布を接ぐ場所が、見せるための線にもなる。

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人前に出るための絹のシャツ。

1950年代頃の一着は、Gene Autryが人前に出るときに着用したものと記録される。絹のシャツのヨークにはパイピングがあり、前では身頃の半ばまで伸び、花のアップリケも付く。肩の線が、胸元の見え方をつくっている。

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馬頭や蹄鉄を、肩に載せる。

同館の1930年代頃のRodeo Ben製シャツには、ヨークのパイピングと馬頭・蹄鉄形のアップリケが記録されている。同じ部位を飾っても、載せる図柄で印象は変わる。西部のイメージが、服の切替線と組み合わされている。

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縫い合わせる線と、飾る線。

FITの縫製授業の記録には、ヨークにステッチを施し、前後の身頃をヨークを介して接続する工程がある。これは現代の実習例だが、ヨークを飾りの輪郭としてだけでなく、シャツを組み立てる部分として見る手がかりになる。

肩を横切る線には、構造と装飾が重なっている。糸や縁取りが、その線をどう強調しているか見てみたい。

そして、いまの服へ。

切替の印象を、ステッチで描く。

NICENESSのB.ROLLOは、1950年代米国ユーティリティ型に、ウエスタンヨークを思わせるステッチを加えたジャケット。先染めの黒サテンに、別の服の線を重ねている。

ヨーク風のステッチと、実際に身頃を接ぐヨーク構造は別。Rodeo Benの所蔵品を直接の原型とする説明はない。

NICENESS / SS26B.ROLLO →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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