DRESS / 着る

貝ボタンを付けた
ウールのハンティングシャツ

一人の狩りの装いを、シャツの外側までたどる。

NICENESSness 編集 ·

ウールのシャツに、貝のボタンが付いている。メイン歴史協会が1930年頃の狩猟シャツとして所蔵する一着は、ドナルド・デイヴィッドソン・ドッジに関連付けられている。素材の名前の隣に、一人の名前が残る。

01

布とボタンを、別々に見る。

毛織の身頃と貝のボタンは、同じ衣服の中にある別の素材。機能の由来まで分からなくても、その組み合わせは記録から読める。狩猟シャツという呼び名だけより、一着の表情が近くなる。

02

シャツだけで、狩りには出ない。

同協会は、ドッジがロックポート近郊で狩りをする際、襟付きシャツにブリーチズ、ブーツ、平帽を合わせたと記す。さらに上着かカーディガンを重ねる。シャツの役割は、その外側に着るものともつながっている。

03

一人の装いとして、残しておく。

この組み合わせは一個人の記録で、米国の狩猟者全員の規範ではない。だからこそ、帽子やカーディガンまで含む具体的な装いとして見られる。場所も着用の背景で、シャツの製造地を示すものではない。

一着の外へ目を向けると、帽子や靴、上着が見えてくる。シャツは、装い全体の中で使われていた。

そして、いまの服へ。

狩猟シャツの細部を、シルクネルへ。

NICENESSのVEDDERは1930年代米国のハンティングシャツの細部を参照。先染めチェックのシルクネルを両面起毛したCPOシャツへ構成している。

ドッジに関連する所蔵品がVEDDERの直接の原型とは未確認。貝ボタンや記録された重ね着を、現在の商品仕様として説明していない。

NICENESS / AW25VEDDER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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