DRESS / 着る

二列のジップで身幅を変える
ライダースジャケット

冬の重ね着にも、自分らしい装いにも応える革の上着。

NICENESSness 編集 ·

寒い日は、革の下にもう一枚着たい。Lewis Leathersは1966年のTwin Track Bronxについて、二列の前ジップで冬の重ね着に合わせて身幅を変えられると説明する。前の開きは、閉じるためだけのものではなかった。

01

中に着るものに、幅を合わせる。

ジップの列を選ぶことで、上着の幅を変える。メーカーの回顧を読むと、革のジャケットを身体だけでなく、その日の重ね着にも合わせる発想が見える。二本の線が、季節と服の内側をつないでいる。

02

長さも、腰も、変わっていく。

同社は1973年のSuper Sportsmanで身頃を延ばし、一枚の背面パネル、腰の調整具、内側へ移した袖ジップを採用したと記す。ライダースという名の下でも、モデルごとに見直される場所は違っていた。

03

着る人が、表面を書き換える。

Chrysler Museumが紹介する1960年代英国のMascot製ジャケットには、若いRockerによるピンの装飾がある。設計された調整機構とは別に、着る人が後から加える表現もある。革の上着は使い手の手も受け入れてきた。

重ね着に合わせて幅を選ぶ。ピンを加えて表情を変える。一着の革には、異なる仕方で使い手が関わっている。

そして、いまの服へ。

英国の参照と、現在の革づくり。

NICENESSのH.HAYWOODは1970年代の英国ライダースを参照。欧州の原皮を日本で鞣した馬革に、財布から応用した腰ポケットとCLIXのファスナーを組み合わせている。

Twin Track BronxやMascotの一着を直接の原型とはしていない。H.HAYWOODに二列ジップの身幅調節機能があるという説明でもない。

NICENESS / SS26H.HAYWOOD →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

メーカーが伝える来歴・つくり

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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