MAKE / つくる

十三の版を重ねて柄をつくる
シルクツイル

思いがけない絵と、計画された印刷の仕事。

NICENESSness 編集 ·

最初から描くものを決めず、線の中に形を見いだす。シュールリアリスムの制作には、そんな描き方として紹介される例がある。

01

線を動かし、後から形を見つける。

MoMAは自動描画を、主題をあらかじめ決めず、内的な衝動で線を動かして後から形象を見いだす方法と説明する。描く手順そのものへの考え方だ。

02

本の入口にも、絵がある。

Massonの1926年のDesnos肖像版画は、自動詩集の口絵としてつくられた。MoMAはこの作品を自動描画の文脈で紹介している。絵と言葉の制作が、本の中で出会っている。

03

硬いものが、柔らかく見える。

MoMAはDalíの1931年《記憶の固執》を、硬い物が柔らかくなる夢のような情景として論じる。自動描画と同じ手順だとせず、別の作品にある見え方として眺めたい。

図の生み方と、それを布へ移す方法は別の仕事。両方を見ると、柄の服に触れる入口が増える。

そして、いまの服へ。

十三版の手捺染で、シルクへ重ねる。

HARTIは独自の柄を十三版の手捺染でシルクツイルへ重ね刷りし、シーズンテーマをシュールリアリスムのアプローチで表すと説明される。

MassonやDalíの特定作品の引用は未確認。十三版という印刷工程は、自動描画で図案を生んだ証拠ではない。

NICENESS / AW25HARTI →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。