DRESS / 着る
接ぎ目を縮絨でなじませる
ニットベスト
仕立てた輪郭を、編んだ服へ読み替える。
NICENESSness 編集 ·
英国の仕立てを考えるとき、国全体の型を思い浮かべるより、作り手の名前が残る一着から見てみたい。
約1970年の、一着のスーツ。
Metの所蔵スーツは、英国のBladesによるもの。デザイナーをRupert Lycett Green、年代を約1970年と記録している。一着の服に、具体的な作り手の名が結びつく。
素材欄にも、複数の材料がある。
このスーツの素材欄には、ウール、レーヨン、プラスチックが並ぶ。表地の印象だけではなく、衣服を構成する複数の材料に目を向ける入口になる。
一着を、国全体の型にしない。
所蔵記録は特定のブランドとデザイナーの服を示す。これだけから英国の肩や襟、仕立ての共通規範まで決めることはできない。誰の服なのかを保ったまま見ておきたい。
仕立ての参照先を、形の記号にせず、一着の仕事として眺める。
そして、いまの服へ。
仕立てた上着を、縮絨するニットへ。
BLUNDERは1970年代英国テーラードジャケットを参考にしたアーガイル柄のニットベスト。NICENESSは製品縮絨によって接ぎ目をなじませると説明する。
Bladesを直接参照したという説明はない。BLUNDERが元のジャケットのどの部位を採ったかも未特定。
NICENESS / AW24BLUNDER →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Suit / 2004.184.2a,b ↗The Metropolitan Museum of Art
NICENESSのものづくり
- NICENESS BLUNDER ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。