MAKE / つくる

三つ杢の表情を裏に持つ
ショーツ

遠目の一色を、糸の組み合わせまで近づいて見る。

NICENESSness 編集 ·

一色に見えた布へ近づくと、細かな色の違いが現れる。杢という表情は、どこで生まれるのだろう。ニッセンケンの解説は、織り方による杢調と、糸そのものがつくる杢調を分けている。

01

色の違う糸を、撚り合わせる。

同資料は色糸を合わせて撚る糸を、撚り杢、糸杢、合撚杢と呼ぶ例を挙げる。三本を撚るものが三つ杢。見た目の複雑さを、まず何本の糸をどう合わせるかという仕事へ戻してみる。

02

似た表情にも、違うつくり方。

杢調に見えることと、杢糸を使っていることは同じではない。織りによって生まれる表情もあり、糸自体の製法にも違いがある。布の表面を見ただけで、一つの工程に決めつけられないのが面白い。

03

裏側に、もう一つの顔。

NICENESSのBOLANは、先染めの三つ杢コットンツイードを裏地に使ったリバーシブルショーツ。表からは見えにくい糸の工夫が、裏返して着ることで装いの表面に出てくる。

裏地を見る楽しさは、色だけではない。糸がどう組み合わされているかまで、視線を近づけてみる。

そして、いまの服へ。

三つ杢を、もう一方の表に。

BOLANでは、三つ杢の綿ツイードがリバーシブルの一面を受け持つ。糸の表情を、衣服の裏側へ配するという選択が見える。

呼称には職場や素材による違いがある。BOLANの糸色、番手、撚り数の詳細や歴史上の原型は確認できていない。

NICENESS / AW24BOLAN →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。