MAKE / つくる
三つ杢の表情を裏に持つ
ショーツ
遠目の一色を、糸の組み合わせまで近づいて見る。
NICENESSness 編集 ·
一色に見えた布へ近づくと、細かな色の違いが現れる。杢という表情は、どこで生まれるのだろう。ニッセンケンの解説は、織り方による杢調と、糸そのものがつくる杢調を分けている。
色の違う糸を、撚り合わせる。
同資料は色糸を合わせて撚る糸を、撚り杢、糸杢、合撚杢と呼ぶ例を挙げる。三本を撚るものが三つ杢。見た目の複雑さを、まず何本の糸をどう合わせるかという仕事へ戻してみる。
似た表情にも、違うつくり方。
杢調に見えることと、杢糸を使っていることは同じではない。織りによって生まれる表情もあり、糸自体の製法にも違いがある。布の表面を見ただけで、一つの工程に決めつけられないのが面白い。
裏側に、もう一つの顔。
NICENESSのBOLANは、先染めの三つ杢コットンツイードを裏地に使ったリバーシブルショーツ。表からは見えにくい糸の工夫が、裏返して着ることで装いの表面に出てくる。
裏地を見る楽しさは、色だけではない。糸がどう組み合わされているかまで、視線を近づけてみる。
そして、いまの服へ。
三つ杢を、もう一方の表に。
BOLANでは、三つ杢の綿ツイードがリバーシブルの一面を受け持つ。糸の表情を、衣服の裏側へ配するという選択が見える。
呼称には職場や素材による違いがある。BOLANの糸色、番手、撚り数の詳細や歴史上の原型は確認できていない。
NICENESS / AW24BOLAN →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- No.94 シャンブレーのシャツとダンガリーのシャツ… ↗ニッセンケン品質評価センター/竹中直
NICENESSのものづくり
- NICENESS BOLAN ↗NICENESS
- NICENESS BOWIE ↗NICENESS
- NICENESS CLIFFORD ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。