DRESS / 着る

耳覆いを頭頂で結べる
防寒帽

下ろす時と、上げる時。帽子の輪郭を変える冬の細部。

NICENESSness 編集 ·

耳まで覆う部分を、頭の上で結び留める。Powerhouseが所蔵する中国の冬帽には、その二通りの姿がある。耳覆いは帽子に付いた飾りではなく、上げ下げできる部分としてつくられている。

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冬の配備品として、残った帽子。

博物館はこの帽子を中国のPLA Clothing Factory製、1970〜90年の品と記録し、東北地方に駐屯する兵士向けの冬季配備品と説明する。個人の持ち主は分からないが、使う季節と環境は記録に残っている。

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外の布と、内の層。

綿ドリルとウールの耳覆いに、キルトの綿裏地。帽子を外側の形だけでなく、重なった素材として見ると、頭のまわりをどう包むかが分かる。上げた耳覆いも、その素材を伴って頭頂へ移動する。

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影響の話にも、分かる範囲。

同館はソ連の冬帽からの影響を説明する。ただし、どの型から、いつ、どんな経路で伝わったかは詳述していない。似た姿を見つけた時も、記録が語る範囲で服の関係をたどりたい。

下ろすと包み、上げると輪郭が変わる。防寒帽は、動かせる部分から見ると表情が増える。

そして、いまの服へ。

飛行帽と耳当て帽を、一つに。

NICENESSのM.STRICKは、1940〜50年代の飛行帽と1980年代のイヤーマフキャップを組み合わせたもの。混紡ウールのツイードに、イタリア製のメリノライニングムートンの耳当てを配する。

Powerhouseの帽子がM.STRICKの直接の原型とは未確認。1970〜90年という所蔵年代を、1980年代の一点に絞ってはいない。

NICENESS / AW26M.STRICK →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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