DRESS / 着る

腰の境目を覆う
カマーバンド

シャツとトラウザーのあいだに、もう一枚。腰を巻く帯から、装いのつなぎ目を考える。

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シャツの裾とトラウザーの腰。その境目をどう見せるかで、装いの印象は変わる。カマーバンドは、そこへ幅のある帯を巻くという答えだ。

01

境目を包む

カマーバンドを扱う研究紹介では、腹部や腰に巻き、シャツとトラウザーの境目を覆う幅広い帯として説明される。腰を締めるだけでなく、二つの衣服のあいだに面をつくる。その幅に目を向けると、細いベルトとは違う役割が見えてくる。

02

夜の装いに、帯を添える

The Metには、19世紀後半のフランス製の絹の夜会用帯が残る。登録名はevening sashで、カマーバンドそのものと確認された品ではない。それでも、腰に巻く布を夜の装いの一部として考えるための、具体的な比較例になる。

03

別々の服を、つないで見る

幅広い腰帯を通して眺めると、シャツとトラウザーは別々の品でありながら、一続きの姿として整えられていると読める。これは形からの編集上の読み取りであり、特定の帯の用途を追加で確定するものではない。

服そのものだけでなく、服と服のあいだにも工夫がある。

そして、いまの服へ。

いまの服へ、この工夫を。

LEVIN(AW23)は、カマーバンドのディテールを腰回りへ取り入れたベルテッドトラウザー。公式説明では、前のベルトとホックで寸法を調整できる。独立した帯を付け足すという発想を、パンツ自体の構造として見ることができる。

夜会用帯は比較資料。南アジアから西洋礼装への伝播経路や、LEVINが帯のどの細部を引用したかは未確認。

NICENESS / AW23LEVIN →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

  • NICENESS LEVIN(アーカイブブック)NICENESS

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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