DRESS / 着る
白い襟と専用ボタンを持つ
ハンティングコート
狩りの上着が、所属する組織を伝える時。
NICENESSness 編集 ·
襟が白く、ボタンにも所属の手がかりがある。英国農村生活博物館にあるトミー・ブライアンのコートは、South Dorset Huntのための一着。狩りの服にも、どの集まりに属するかを示す細部がある。
襟とボタンで、組織を表す。
このコートには同組織の白い襟とボタンが記録される。防寒や収納とは別の役割を、目に見える部分が受け持っている。誰としてそこに参加するかも、衣服の細部に関わる。
内側には、チェックの裏地。
上半身と袖にはチェックの裏地がある。表の襟とボタンを見た後で内側へ視線を移すと、別の柄が現れる。組織の装いであっても、一着のつくりは外観の印だけでは説明しきれない。
役職と、着た時期が残る。
写真解説には1976年頃にブライアンがこのコートを着たとあり、1968〜81年には同ハントのField Masterを務めたと記録される。具体的な人と役割を知ることで、所属の印が誰の暮らしにあったのかが見えてくる。
白い襟の向こうに、一つの集まりがある。衣服は身体を包むだけでなく、人と組織の関係も表している。
そして、いまの服へ。
狩猟コートの細部を、異なる革と布で。
NICENESSのDIETERは1970年代英国のハンティングコートの細部を参照。コモ地区の高密度生地に鹿革の襟、牛革のトリムを組み合わせたハインツマンコートとして再構成している。
ブライアンの騎馬狩猟用pink coatとDIETERの型を同一視していない。掲載した白襟やボタンを直接継承したとも確認していない。
NICENESS / AW26DIETER →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Hunting coat / 2013/24 ↗University of Reading / Museum of English Rural Life
NICENESSのものづくり
- NICENESS DIETER ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。