MAKE / つくる

弓と和鞍と合図の扇を備える
流鏑馬の道具

走る馬の上の射手だけでは、神事は成り立たない。

NICENESSness 編集 ·

馬上で弓を引く人の周りに、鞍や鐙、合図の扇がある。流鏑馬の道具を図柄として見る前に、それぞれを誰が使うのかから見てみたい。射手の動きと、神事を進める人の役割が分かれている。

01

走る馬から、的へ向かう。

大日本弓馬会は流鏑馬を、走る馬から左側の三つの的を射て、天下泰平や五穀豊穣、万民息災を祈る神事と説明する。弓を使う技だけでなく、祈りを伴う行事としての位置づけがある。

02

乗るための道具を確かめる。

同会は、重籐の弓、鉄の鏃を付けない神頭矢、木製の和鞍、鉄製の和鐙を用いると説明している。馬具も矢も、名称と素材を確かめると、それぞれ違う役割の道具として見えてくる。

03

扇で、準備が整ったことを伝える。

武徳会の説明では、馬場奉行が安全と準備の完了を確認し、大きな扇で総奉行へ合図を送る。扇は単なる飾りではなく、人から人へ状態を知らせる道具として登場する。

同じ図柄の中に並ぶものも、同じ人が使うとは限らない。道具を役割へ戻して見ると、行事を支える人の広がりが見える。

そして、いまの服へ。

異なる乗馬の図像を、ひとつの柄へ。

NICENESSのC.MAXIMは、流鏑馬とカウボーイを組み合わせ、弓矢・和鞍・扇・鶴を図案にしている。レーヨン綿ギャバジンへ、抜染と三色のプリントで表している。

この図案の組み合わせは現代の制作意図。流鏑馬とカウボーイの歴史的な交流や、特定の古い図柄をそのまま採用したことを示すものではない。

NICENESS / SS26C.MAXIM →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

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