DRESS / 着る

ファスナーで首元の形を変える
トップス

留める道具が、輪郭をつくる道具になる。

NICENESSness 編集 ·

ファスナーを動かすと、開きが増えるだけでなく、首元の輪郭も変わる。着る人の操作が、服の形をつくる例がある。

01

フードに、二つのジップ。

Kerry Taylorの出品記録は、1991〜92年秋冬Issey Miyakeのトップスに、フードの二つのジップを記載する。開閉によって首元の形が変わる構造という。

02

留める位置を、形の調整に使う。

記録の注目点は、ジップを閉じることだけでなく、開閉が首元の変化につながること。完成した輪郭を一つに固定せず、操作できる部分として見ることができる。

03

一例から、作者を結びつけない。

この出品記録は特定のトップスの説明で、1990年代のクチュール技法全体を示すものではない。同じジップの発想でも、別の服の直接の参照元とは限らない。

小さな金具を動かすことで、顔まわりの見え方を選ぶ。着る動作もデザインの一部になる。

そして、いまの服へ。

ジップで、シャツの開きを選ぶ。

HARPERは1990年代のクチュール技法から着想したジップにより、首の開きのバランスを変えられるシャツとしてつくられている。

Issey Miyakeの出品個体を直接の原型とはしない。HARPERが参照する作者・作品・制作地域は未特定。

NICENESS / SS25HARPER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

所蔵者・出品者が伝える来歴と観察

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。