DRESS / 着る

釣鐘形の頭部につばが続く
バケットハット

帽子の呼び名を、かたちから見直す。

NICENESSness 編集 ·

上から下へ、釣鐘のようにつながる輪郭。フランス語のbobという帽子の説明には、見慣れた形を捉える手がかりがある。

01

頭部も、一枚とは限らない。

Larousseはbobを、複数片からなるクラウンと、縫い目のある縁を持つ布の釣鐘形帽子と定義する。なだらかな輪郭を、いくつかの布がつくっている。

02

名前を、職業の証拠にしない。

この辞書の定義が伝えるのは、素材と構成と輪郭だ。そこから特定の仕事や軍の装備、最初に使われた年代までを決めることはできない。まずは形の説明として読んでおきたい。

03

つばと頭部を、一緒に眺める。

縁の縫い目と頭部の接ぎ目を目で追うと、一続きに見えた帽子が布の組み合わせに戻る。呼び名だけでなく、どこでつながっているかにも目を向けられる。

小さな帽子にも、布を分け、つなぎ、輪郭を整える仕事がある。

そして、いまの服へ。

二つの帽子を、表裏のある一つへ。

CATOはフランスのバケット帽と米国のセーラー帽を組み合わせた参照を持つ。久留米絣と加工したバーバリー生地の表裏を使い分け、歪ませたブリムと折り畳める構成にしている。

フランス側の具体的な原品、使用者、年代は未特定。bobの定義は、CATOの直接の原型を同定する資料ではない。

NICENESS / SS26CATO →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。