MAKE / つくる

干支で時の巡りを描く
プリントシャツ

年始に贈る小さな暦から、身に着ける図柄へ。

NICENESSness 編集 ·

新しい年を迎える時、絵の入った小さな暦を友人や得意先へ贈る。すみだ北斎美術館は、大小の月を絵の中に隠した私的な摺物の暦を、そのように紹介する。日付を知るものにも、見る楽しみがあった。

01

動物の前に、数える仕組み。

国立国会図書館は、十二支がもともと十二か月の順を表す呼称で、後に動物を当てはめたと説明する。干支は十干と十二支の組み合わせ。六十通りが一巡する還暦も、この数え方の中にある。

02

文字を並べて、年を示す。

同館が紹介する1792年の大小暦には「子」の文字が並ぶ。春朗、後の葛飾北斎の作とされる摺物だ。動物を描くだけが暦の表現ではなく、文字の並びも絵を見るように楽しむ対象になる。

03

贈る場面が、絵を運ぶ。

年始に配られた大小暦は、暦の情報と贈答の場面が重なるものだった。だからといって、干支が描かれた図すべてが同じ目的とは限らない。一つの習慣を知ると、図柄が人の間を動く具体的な姿が見えてくる。

時を数える仕組みが、文字や動物の姿になる。服の柄を見る時にも、その巡りを重ねてみたくなる。

そして、いまの服へ。

新しい門出を、シャツの図柄に。

NICENESSのBANGALTERは、北斎漫画柄の綿シャツに、時を示す干支や吉祥図像を配したもの。ブランドは新たな門出への祝福を込めたと説明する。

1792年の大小暦をBANGALTERの原図とはしていない。年始の摺物の目的を、北斎漫画全体の制作目的へ広げてもいない。

NICENESS / SS26BANGALTER →このアイテムのつくりを見る

出典・参考資料

暮らしと服の歴史

NICENESSのものづくり

回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。

次は、どんな暮らしへ。