MAKE / つくる
恵比寿の姿を配した
プリントシャツ
商いと漁のイメージを行き来する、小さな図像。
NICENESSness 編集 ·
同じ恵比寿でも、どこに、どんな姿で現れるかは違う。Metの絵画では幸運の神であり商人の守護として紹介され、刀の鐔では漁網を引く姿が記録されている。図像は、暮らしの複数の場面へ開かれている。
紙の上に描かれた、恵比寿。
Metの18〜19世紀の墨彩画は北斎派作とされる。ここで分かるのは、作品の帰属と博物館による神の説明。北斎本人の作や、商人だけが所有した絵とまでは言えない。絵の名と持ち主の暮らしは別の情報だ。
鐔の上では、網を引く。
同館の恵比須図鐔には、漁網を引く恵比寿と若い補助者が表される。博物館は釣竿や扇を持つ姿を漁業の神に結び付ける。紙の絵とは別の素材と道具の上で、同じ神の図が現れている。
暦にも、一対で現れる。
British Museumには1602年の恵比寿と大黒の暦絵一対がある。後の時代の絵や金工より前にも、別の形の記録が残る。ただし、この暦の注文主や具体的な贈答の場面までは明らかではない。
絵、鐔、暦。図像が載るものを変えて見ると、同じ姿にも別々の暮らしとの接点が見つかる。
そして、いまの服へ。
恵比寿を、祝福の図柄の一つに。
NICENESSのBANGALTERは、北斎漫画柄に恵比寿や大黒天などを配し、新たな門出への祝福を込めた綿シャツ。現在の服で図像に重ねられた意味を、ブランド自身が説明している。
掲載した所蔵品とBANGALTERの図柄の一致は未確認。北斎派の作品を、北斎本人や北斎漫画の一図と同一視していない。
NICENESS / SS26BANGALTER →このアイテムのつくりを見る出典・参考資料
暮らしと服の歴史
- Ebisu (God of Luck, Protector of Merchants) ↗The Metropolitan Museum of Art
- 恵比須図鐔 ↗The Metropolitan Museum of Art
- Ebisu and Daikoku (calendar paintings) ↗British Museum
NICENESSのものづくり
- NICENESS BANGALTER ↗NICENESS
回想は本人の経験として、制作意図はブランドの説明として扱っています。